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超深絞り

加工技術 超深絞りページ

深絞り加工は一般的に径に対して30倍の全長でも難しいとされておりますが旭精機工業では中間焼鈍なしで66倍の超深絞りを実現できる技術力があります。
超深絞り品はパイプ加工品と比較して径、偏肉、真円度、真直度の精度が高く、底があることが高付加価値のポイントです。
難加工材に分類されるステンレスは、塑性加工を重ねるたびに硬く変形しにくくなるため深絞りを深くするほど格段に加工が難しくなります。
変形しにくくなると肉の流れが悪くなるので、底抜けや製品表面の肌荒れが発生します。
発生した金属粉は条痕の発生に繋がります。
また、金型の焼付きの原因にもなり、絞り加工が困難となります。
超深絞りを実現するために、工程数、しごき率、絞り率のバランス、ダイRの大きさや形状を徹底的に追求しました。
超深絞り用の金型は製品以上の精度で作り込むことはもちろん、精度だけでなく構造、材質にもこだわりました。
金型の焼付き対策には加工油の選定と金型の温度管理が不可欠ですが金型を温度管理できる構造にしてしまうと強度が落ちてしまうためその構造にも試行錯誤を重ね、L/D(全長/外径)=66の超深絞りを実現することができました。