両端面しごき加工

しごき加工とは、製品側面部の板厚のばらつきを解消し均一にする加工です。
この工法を用いることで表面の平滑化に加えて真円度、同軸度及び内外径の寸法精度を向上させることができます。
また部分的にしごき加工を施すことで、製品の端面に肉厚差を付けることも可能です。
肉厚を薄くすることでカシメ加工をしやすくしたり、肉厚差を利用して相手部品の受けを作ったりする場合もあります。
両端面しごき加工は、段付きのしごき加工を製品の両端面に施す加工になります。
製品両端を薄肉形状にするには従来工法のしごき加工では難しく、片側はしごき加工、もう片側はプレス加工後に切削加工をする必要がありましたが、新規のお引き合いをきっかけに弊社にて研究開発を行い両端面へのしごき加工を可能にしました。
メリットとしては、切削による追加工を必要とせず、プレスの工程内で両端面しごきが可能となるためコスト・加工時間の大幅削減が期待できます。また両端面が同じ形状になるため部品組み立て時に、方向性を気にする必要がなくなります。