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逆絞り

加工技術 逆絞りページ

旭精機工業では難易度の高い逆絞り加工の量産が可能です。
逆絞りとは、通常の絞り方向に加え、逆方向への絞りによりバーリングを成形する高度な加工方法です。弊社では、逆絞り加工の量産事例もありこの技術によって、従来、お客様にて切削品とプレス加工品を組み付けていた二体部品の一体化を実現し、部品点数・組立工数の削減に成功しました。また、研削加工では困難であったμm単位の内径寸法管理が可能となっており、部品単体での高精度化・高強度化にも繋がっております。

旭精機工業の逆絞り加工の強みとしては、逆絞りのバーリング部分に高さを出しつつ、量産にも対応できる安定した品質にあります。
通常の逆絞り加工では、高さを出そうとすると肉量が足らなくなってしまい、肉引けや破れが発生する可能性が高くなります。そのため弊社では、通常絞り加工と逆絞り加工を交互に繰り返しながら成形し、加えて通常絞り時のワーク底部Rの大きさと金型の形状や構造を工夫しました。それによって、バーリング部の壁厚を確保することができ、肉引けや破れの発生を抑えました。
また量産に移行するにあたって、逆絞りの最終工程で加工油量が不足し、加工油の絞りかすが金型に凝着してしまうトラブルがございました。絞りかすが凝着すると絞り加工時の抵抗が増し、やがて先端部Rの外側に肉引け・破れが発生します。弊社では、この問題を解決するため、試行錯誤を重ね、独自の給油システムを構築しました。このシステムにより給油のタイミングや吐出量のコントロールを可能にし、量産でも安定した品質をご提供できるようになりました。